■歴史


「ベンガル」のスタート

 最初の正式な記録として残っているものはアメリカのアリゾナ州ユマでジーン・サグデン氏によって行われた交配です。 彼女は1960年代、ペットとしてアジアンレパードキャット(ALC)のメスを手に入れ、そのアジアンレパードキャット(ALC)とイエネコ(黒猫)とが交配し、スポットのあるメスが生まれました。 メスは成長とともに父猫と同じ色になってしまいましたが、そのメスから生まれた猫達にはスポットが現われました。 残念ながら、この最初の猫達は子孫を残すことはできませんでした。  1970年代後半になるとカルフォルニア大学の遺伝子学者ウィラ-ド・Centerwall博士によってネコ白血病の研究(多くの野生の猫が病気に対する自然の免疫があることが知られており、その結果、自然の免疫が中で産まれることができたか、複製されることができたかどうかを調査する目的) のためにショートヘアーの家猫とアジアンレパード・ベンガルヤマネコの交配が実験的に始められました。 ヤマネコのほかに、インド、アメリカの短毛の土着ネコ、アビシニアン、アメリカン・ショートヘア、エジプシャン・マウ、シャムネコ等が交配に使われたと言われています ジーン・ミル氏(再婚されました)は、国内のぶちネコを使っていくつかのF1を生じたウィラ-ド・Centerwall博士と連絡をとりました。 博士は、ジーンに4つのハイブリッド(雑種)を与えました。彼女は後でもう一つの源からもう5つのハイブリッドを受け取りました。 彼女は最初のベンガルズをつくるために、国産猫を使いませんでした。 ALCが遺伝的に優れた動物であるのを感じて、この要素を弱めることを避けたかったからです。 しかし、F1・F2、は生殖能力はなくF3のオスもたいていは生殖能力はなかったのです。 そこで、彼女はインドから、オスを連れてきて交配させ、この時に生まれた出産能力のある猫たちが、後のベンガルの基礎になったといわれています。 ジーン氏は1983年にTICAにこれらの猫を登録しています。 1985年、ベンガルはTICAのニューブリード・カラークラスに初めて出陳されました。 このベンガルを公認したTICA(国際キャット連盟)においても、3代祖(最初の3つの後代(F1 - F3)、これらのハイブリッドは「基盤」世代と呼ばれます)に野生の血が入っている猫はショーに出られない規定があります。 アジアンレパード(ALC)から4世代目以降(F4)のベンガルが、SBT(イエネコとしてのベンガル)として認められ、キャットショーのチャンピオンシップに登録できます。ベンガルという名前は、祖先であるアジアンレパードのラテン名、Felis Bengalensisから由来していると言われています。 (注)世界最大の血統認定団体CFA(キャット・ファンシアーズ・アソシエーション)では野生猫との混血を防止する条項があるため、血統登録は認められていません。



■ 外見的特徴


丸みのあるクサビ型の頭部は、ボディと比較して小さく、目は少しつり目気味の卵型。鼻は幅広。大きく開いた耳。 脚の長さは普通で、力強く筋肉質。尾は太い。筋肉質のがっしりした大型の体形で全体的なイメージは野生味に溢れています。 ベンガル猫はイエネコとしては「ロゼット」(複数の色のグラデーションで構成されるスポット模様)を持つ唯一の猫種です。

「ロゼット」は、その種類も形状によって「ドーナツタイプ」「アローヘッドタイプ(矢尻型)」「ポープリントタイプ(犬猫の足跡型)」などがあります。 目の色はブルー(※ 1)とオッド・アイ以外のほとんどのカラーが認められていますが、海外のブリーダーには、より野生ネコに似た金色の目が好まれているようです。 背中の脊柱は、肩の近くに背中とスカラベのような模様の長さの下に行っているストライプで、わずかにより長い毛皮(野生動物のような)を持っています。
(※ 1)ユキヒョウに似ているため「スノー・ベンガル」の名がつきました。スノーベンガルには、     「シール・セピア」「シール・ミンク」「シール・リンクスポイント」の三種類がありますが、 「シール・ミンク」と「シール・リンクスポイント」に限りブルー系の目の色が認められています。

■ 毛の特徴



短毛種

【公認毛色】 ブラウンスポテッドタビー・シルバースポッテドタビー・シールミンクマーブルドタビーなど
【毛色】
被毛は密集していて、シルクような柔らかな手触り。
毛の1本1本が金色または銀色(透明)の輝「グリッター」は光に反射して美しさを引き立てています。(グリッターのあるタイプとないタイプがいます)
毛色は大きく分けて、ブラウン、スノー、シルバー(&スモーク)の3種類があり、模様はスポッテッド(豹柄のブチ)とマーブル(クラシック・タビーに似た渦巻状の縞模様)の2種類があります。 スポッテッドはロゼットがよく、マーブルの場合はクラシック・タビーではよいとされる楕円形の縞(ブルズ・アイ)は欠点とされてます。 ブラウン・タビー は、最も一般的な毛色で、フォーン(小麦色)から濃いオレンジブラウンまで幅広く、濃淡の幅が広いものはトリカラーと呼ばれることがあります。

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